HOME > リーダー卒業生の輪

キャンプレポート


2006年3月21日 春分の日にて

 第2回、保田ツアーを開催した。
カラーのニューズレターを配布した直後であったので、大反響ついでに参加者もたくさん来たらいいなあ、と思っていたが去年より小規模な内訳であった。お忙しい中、参加してくださった方々ありがとうございました。

 千葉は春爛漫。快晴。この時期らしい花々が咲き乱れ、日に日に強くなる日差しに海の透明度はぐんと増したように見える。私は例年通りフェリーで浜金谷から裏鋸山を登り頂上を目指す。同期とわいわい春をカメラに納めながら歩く。うっすらとかく汗、暖かい木漏れ日、山から吹き下ろす風に桜の香りが混じる。ゆっくり登ったので1時間半ぐらいかかっただろうか。頂上から見下ろす海岸線がきらきらと光っているのを見ると、疲れもいっぺんに吹き飛ぶ。地獄のぞきで現役のリーダー二人と会った。保田ツアーへの参加ではなく目的を持ったハイキングであった。彼らは運営期であり、今年の夏を視野に入れた調査を兼ねているためストイックに鋸山を制覇し、海を回り、元名界隈を徹底的に足で確かめていく、と。初めて訪れる保田、どんな印象だったのだろう。車窓から見えた海を、どんな気持ちで見つめていたのだろう。

 今年の夏を思いながら山を下る。春らしく、小さな毛虫が大量に落ちてきて絶叫しながら階段を駆け下りた。大仏から下の路はまた拓かれていた。少しずつ木々が少なくなるのは少し残念。海に出ると凪いだ元名海岸が私たちを迎えてくれた。二間島も平島も浮島もぽかんと変わらずに海に浮かんでいるよう。胸が締め付けられるような気持ち。何度訪れてもこの気持ちに嘘はないと思う。

 源さんが笑顔で出てきてくださる。ここ最近、船外機を盗まれるので徹夜で見張っていると話す。「でも、もう一ヶ月以上見てるけど、船外機なんてくれてやらあって、張り紙したんだよ。こっちが先に参っちまうからねえ」。見た目ではまだまだ現役漁師のような素敵な源さんではあるが、やっぱり年だね、といってカラカラと笑った。盗人は外国人のグループできてあっという間に船からはずしてもっていくと。警察に話しても現場を押さえないと捕まえられないとのこと。平和な元名では初めての事件であったし、地元の漁師達もとても困っているんだ、と話す源さんの目は常に不審な車を追っていた。穏やかな日々が戻ることを祈ってやまなかった。

 恒例の記念撮影を終え、古い写真を見て、昔話に思う存分花を咲かせ、保田を後にした。早めの夕飯は鋸南町のナンバーワン食事処「ばんや」にて。
久しぶりにあった面々とは近況報告をしながら、旧交を温める。誰だって同じだけ年を取っていくものだけど、年が近いとなんだか一緒に温めあっていく気がするのは気のせいではないだろうな。大切な仲間達。彼らと一緒に、今年のキャンプを乗り越えられるだけの元気をもらって保田ツアーは終わった。来年もまたみんなでこれることを願って。

(29期 金次郎)

[トップページ] [キャンプのご案内]  [キャンプレポート] [寄付のお願い] [運営組織について] [会計報告] [掲示板] [リンク]]