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リーダーのおかめ&マッスルと組んだこの秋キャンプは、僕にとって今年最初のキャンプであり、同時に朝日キャンプでの現役最後のキャンプでした。夏はと言えば、丸々1ヵ月あった実習の日程が見事にキャンプと被り全滅となったため、ここまで全くキャンプに貢献できず悔しい思いをしました。そこで、秋キャンプには是が非でも参加せねばと、なかば友達に呆れられながらも卒論の合間を縫ってなんとか参加を果たしました。
今回秋キャンプを行った「草笛の丘」は朝日キャンプとしては過去に合宿に使用したことはあるものの、本キャンプでの使用は初めての場所であり、初めて訪れるリーダーもいるため、事前に下見に行くなどの準備も行いました。台風の最中行った現地下見では「雨?風?そんなの関係ねえ!!」 と言うわけで、ずぶ濡れになった靴を諦めて、気にせずバシャバシャ水溜りの中を歩きながら「ここではこんな感じかな~」と雨女&雨男と言う噂に違わず、下見の日にジャストミートで台風を呼び寄せたPD(プログラムディレクター)とLM(ライフサポートマネージャー)の影に当日の天候を懸念しつつも、清々しく晴れた日のキャンパーとの楽しげなシーンを思い浮かべながら、ハイキングコースや施設の位置を頭に叩き込んでいました。
さて、当日を迎えその天気はといえば、、、、澄み渡った青空!!とはいかなかったものの、キャンパー・リーダー・保護者の方々・事務局、みんなの願いが通じたのか、はたまた一月前から空を見上げては「降るなよ!!」と念を込めていた効果か、PD&LMの雨パワーも跳ね返し見事勝ち取った薄い曇り空は、普段の快晴に劣らず僕の胸にこれから始まる素晴らしいキャンプへの予感を膨らませるものでした。
今回のキャンプでのもう一つの新しい試みは、貸切のバスではなく公共の電車やバスを利用してキャンプ場までの行き返りをするということでした。キャンパーの安全の確保と、集団での移動で周りの乗客に迷惑のかからないようにということを肝に銘じて駅へと向かい、いざ電車へと乗り込みます。
朝の京成線はいい具合に空いていて、首尾よくキャンパーの席が確保できました。ここで一つほっとしましたが、ここから50分という長丁場です。混んできたらどうだろうかと少し心配もありましたが、草笛の丘の案内図の載ったパンフレットを見たり、窓から見える流れる景色を眺めつつ、みんな落ち着いた様子でした。そして行きには班を自分たちのものとするべく班名決めがあります。意見を出し合って決めた我ら2班の班名が『ポストマン・アディダス・パット班』です。この班名はポストマンパットが好きなキャンパーがいたことと、全員が何かしらアディダスの製品を身に着けていたという偶然の発見から命名さ れたものです。
さて、電車を降りてバスに乗り草笛の丘に着くとすぐに開園式、、、のはずが、ブランコを発見した子がダッシュ!!「みんなで歌おうよ。」の声も耳に入らずブランコに乗り始めたのですが、力いっぱいブランコを漕ぐその笑顔があまりにも楽しそうで素敵だったもので、開園式に誘う気も失せ、近くで歌いながら見守ることにしました。風を切って雄たけびを上げながらグングン高く高くブランコを漕ぐ笑顔は、本当にたまらなく素敵でした。
開園式の後お弁当を食べ終わると午後のマスプロ(おもちつき)まで時間があります。そこで電車好きの子が目聡く見つけていた、パンフレットに載っている電車の車両が在る所まで、見に行きたいと言う三人と僕で草笛の丘を探検しながら行くことにしました。辿り着いた電車は昭和46年登場の10-000系で残念ながら中に入ることは出来なかったものの、普段なかなか間近に見られない連結器や車輪、裏側など興味深そうに見ていました。
おもちつきでは経験した事のあるキャンパーも初めて杵に触るキャンパーもいましたが、みんな的を外すことがほとんど無く、力強く杵を振り下ろししっかりとお餅の真ん中に命中させて周りから喝采と撮影会のようなフラッシュを浴びて笑顔もバッチリでした。その後みんなで搗いたお餅を餡子、きな粉、からみの中から好きな味を選んで食べましたが、いただきますをして一瞬目を外したらもう食べ終わっているキャンパーもいて、慌てて残っているうちにおかわりを貰いに走るということもあり、搗き立てのお餅は気に入ってもらえたようです。
続いて夜はキャンプファイヤーです。一泊二日と短い秋キャンプでは初日の夜が勝負です。本番までキャンパーには内緒の隠れメインキャラ、あわてん坊のサンタクロース登場後にちょっとした趣向を凝らした演出があると言う事でした。キャンプの主役キャンプファイヤーでいったい何が起こるのか!!なんと、キャンプファイヤーの最中にサンタクロースからキャンパーへお菓子のプレゼント!!これにはキャンパーも驚いた様子で、中を見て後にとっておくキャンパー、お菓子と気付いて夢中になってしまうキャンパーと、反応は様々でしたがサプライズ企画はバッチリ成功したようです。
さて一晩明けて二日目ですが本日は快晴!!絶好のハイキング日和です。マスプロの無い今日はここから閉園式となる14時まで、班でどれだけ楽しめるかという勝負になります。朝ごはんを食べて荷物をまとめてしまったらいざ出陣!!まずは陶芸で土いじり。作り方を教わったら、各自好 きなように作っていきます。丸めた後叩いて平たくした粘土に蛇のように伸ばした粘土を貼り付けていきます。みんな粘土の感触を手に感じつつ思い思いに自分の作品を作り上げていきます。僕等は手出しも口出しもほとんどすることなく、個性的な作品が出来ていく様子をワクワクしながら見ていました。出来上がった作品は間違いなく世界に一つしかないであろう個性派ぞろい!!それぞれがよく表現されていたと思います。
さて、お次は休む間も無くハイキングに突入です。この空を見よ!!と言わんばかりの快晴に気分も盛り上がります。武尊山と違って道はアスファルトですが、生い茂った木も高い建物も無い視界の開けた道はとても空が広く、秋の高い空に風が気持ちよく感じられました。休憩を入れつつの片道一時間あまりの道のりでしたが、みんなよく歩いて大幅な遅れも無く折り返し地点の風車の下で川沿いのベンチに腰を下ろしお弁当を食べました。お弁当の後には少しでしたがフリスビーをしたりのんびりしたり、気持ちのよい時間を過ごしました。
ハイキングから帰ると閉園式、もうすぐキャンプも終わりです。キャンパーが「宝山またな!!」と笑顔で言ってくれる言葉に、嬉しさともう現役としてキャンプに参加できない寂しさが込み上げます。集いの中でカラオケにも行くという歌の好きな子におかめがウクレレを弾いています。今回、二人でいることが多かった僕のギターはあまり出番がありませんでしたが、それが残念というより、目の前にいる彼を見ながら思い返すことがありました。彼が何を考えて、何を見て、何を聞いて、握った僕の手に、抱き寄せた腕に何を感じているのだろうと、このキャンプの間ずっと考え続けながら触れ合っていました。それは分からなかった事です。ですが、今こうして閉園式を向けえながらも分からないと思い、だからこそ 分かろうとしている。つまりはそう考え続けていた僕が彼にとってどうであったのか、一人よがりにならずにいられたのか、それが大切なんだと思えました。
上野に着いてキャンパーと分かれるとき、後姿を見送るとき、心から寂しさを感じました。同時にこんなにも寂しさを感じられることがとても嬉しく思えました。毎回キャンプではキャンパーに少しでも多くの思い出を持ち帰ってもらおうとそれだけを思っていました。ですが最後となった秋キャンプで、僕自身が、僕の方こそがこんなにもたくさんの思い出をキャンパーからもらっていたんだと思い至りました。キャンパーに対しては「ありがとう」という以外の言葉が見つかりません。
秋キャンプに参加できて本当によかったです。朝日キャンプと出会えて心から嬉しいです。参加してくれたキャンパーと参加を支援してくださった保護者の方々、一緒にキャンプを作り上げた仲間のリーダーと事務局、OBGのみなさん、本当にありがとうございました。
42期 宝山
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